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ヴェニスの商人(The Merchant of Venice : William Shakespeare 1596-7)

ヴェニスの商人 シェイクスピア全集 〔14〕 白水Uブックスヴェニスの商人 シェイクスピア全集 〔14〕 白水Uブックス
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

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シェイクスピア喜劇の代表作の1つ.有名すぎて今更感はありますが,“ヴェニスの商人”です.高校生ころに読んで以来の再読.

あらすじ
ヴェニスで多くの人に愛された善良な商人アントーニオは,親友バッサーニオが求婚するために必要な金をユダヤ人商人シャイロックから借りる.以前から,金銭に対する貪欲さをアントーニオに非難されていたシャイロックは,返済に遅れた場合には利子の代わりにアントーニオの肉1ポンドを要求する証文をとる...

この肉1ポンドのオチは有名すぎますね.確か教科書でも読んだことがあるような...窮地を一休さん的な“とんち”で切り抜けるところは,読んでいてスカッとしますね.
また,バッサーニオの妻になったポーシャとその侍女ネリッサの最後の悪ふざけも本当に笑えます.男ってやつは本当に女の掌の上で遊ばされているだけだなぁと痛感.

ただ,ハッピーエンドながら3組の夫婦の中に1人佇むアントーニオが何となく切ない...バッサーニオへの感情は友情?それとも...

ただ,久しぶりに読んで,ユダヤ人の扱いの酷さがやや気にかかりました.当時としたら,劇場で人々を喜ばせるには,この位にしないといけなかったのでしょうが...仮にシャイロックの役が日本人だったらちょっと許せないかも.当時だから出来たのでしょうが,人種と宗教はあまりネタにしない方が良いですね.

いずれにしても,シェイクスピアはどちらかというと悲劇を読むことが多かったのですが,こうして読み直すと喜劇も結構いけますね.



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Interest: ★★★★★
Culture: ★★★★★
Readability: ★★★★☆
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オセロー(Othello : William Shakespeare 1621)

オセロー  シェイクスピア全集 〔27〕 白水Uブックスオセロー シェイクスピア全集 〔27〕 白水Uブックス
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

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久々の復帰記事は何にしようかな...と悩んだ結果,やはりシェイクスピアかな.
マクベス”と“リア王”は以前書いたから,今回は“オセロー”.(そういえば,“ハムレット”をまだ書いていなかった.)

勇猛果敢な将軍オセロー.皮膚の色の異なるムーア人でありながら,その功績と人望から厚い信頼を得ていた.そして,彼が得たもう一つの宝が,美しく,貞淑な娘デズデモーナ.しかし,幸せの絶頂と思われたオセローとデズデモーナの前には破滅への道が待っていたのです...

まぁ,この話の主役はオセローというよりも,彼を破滅へと導く男イアーゴーでしょう.ありとあらゆる謀略をめぐらせ,オセローにデズデモーナの不貞を信じ込ませていきます.
何故,オセローはいとも簡単にイアーゴーの言葉を信じてしまったのでしょうか.腹心の部下で信頼していたから??それならば,最愛の女性の言葉の方を信じるべきでしょう.
やはり,愛と嫉妬が高潔な男の心にわずかな歪みを作ってしまったのでしょうか.
オセローに訪れる結末は,やや自業自得ですが,デズデモーナの最期はシェイクスピアらしい悲劇の中に美しさを含んだ印象的な場面になっています.最期まで夫を愛し続け,自分を殺めた罪すら隠そうとする,その透き通った心に素直に感動します.なんとなく,オフィーリアの最期に近いイメージかもしれません.

ただ,人的には“マクベス”のような逆らえない運命によって破滅を迎えるほうが,作品としては好きですね.この作品は読んでいる最中,小悪党のイアーゴーに早く天罰がくだらないかばかり考えてしまいます(日本人としては,つい水戸○門的勧善懲悪を求めてしまうのでしょうか).

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神曲(La Divina Commedia : Dante Alighieri 1321)

1周年後の最初の記事は...

神曲【完全版】神曲【完全版】
(2010/08/26)
ダンテ

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あぁ,無駄遣い...
また買ってしまいました“神曲”.

古書で買った寿岳文章訳の結構立派な本を持っているのに...
ギュスターヴ・ドレの画集も持っているのに...
ドレの挿絵の入った抄訳本も持っているのに...

だって,まずまずの装丁で,ドレの挿絵入りで完全版の“神曲”が出てしまったのだもの...
まぁ,強いて言えば平川祐弘訳は持っていなかったので,違いを比べるということで...

でもって,手にして中を眺めながら,ニンマリ.読むのは少し先になりそうですが.

最近,読書家というよりも愛書狂になってきています.

リア王(King Lear : William Shakespeare 1605)

リア王  シェイクスピア全集 〔28〕 白水Uブックスリア王 シェイクスピア全集 〔28〕 白水Uブックス
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

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何となく個人的にシェイクスピアブームが再来.今回は“リア王”.
これまた,四大悲劇の一つですが,自業自得感があった“マクベス”と比べ,こちらは正に悲劇.

ブリテン王のリアは,気ままな生活を送るために引退を決意.国を3つに分割し,3人の娘とその夫に与えようと考える.そして,娘たちにその愛を示すように求める.長女ゴネリルと二女リーガンは甘言の限りを弄するが,三女のコーディーリアは父に全ての愛を注ぐわけにはいかず,夫となる人間も愛する事を宣言する.激怒したリアはコーディーリアが受けるべき権利を全て奪い追放する...
その後,実権を譲ってしまったリアは,ゴネリルとリーガンから疎まれ,非道の仕打ちを受けるようになる.その仕打ちにより正気を失ってしまったリアを助けるべく,フランス王妃となったコーディーリアがブリテンに進軍してくるが...

この主軸の話に加え,リアの忠臣であるグロスター伯爵家でも同様の親子間の裏切りがおきます.この2つの裏切りの話が絡み合って,悲劇的な結末へと向かっていきます.

グリム童話の“シンデレラ”だったら,最後には心の優しい末娘は幸せになり,意地悪な長女と次女だけが罰せられるところなのでしょうが,シェイクスピアは違います.最後はお得意(?)の大量虐殺.
良い人間も悪い人間も,ことごとく死の運命を避けることができません.あぁ,不条理.
しかし,勧善懲悪ではないからこそ,強烈な印象を残す作品になっているのだと思います.流石です,シェイクスピア先生.

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マクベス(Macbeth : William Shakespeare 1606)

マクベス  シェイクスピア全集 〔29〕 白水Uブックスマクベス シェイクスピア全集 〔29〕 白水Uブックス
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

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今更ながら,シェイクスピアの“マクベス”.

スコットランドの勇猛果敢な将軍マクベスが3人の魔女に出会い,将来王になることを予言される.思いもつかなかった予言に困惑するマクベス.しかし,彼の妻は王を殺すようにそそのかす...

忠義の男であったはずのマクベスが魔女たちの“2枚舌”によって,破滅へと導かれていく.
しかし,彼らも根っからの悪人ではありません.私利私欲のために人を殺めた人間が精神を病んでいく様は“罪と罰”につながるものもあるかも.
それは冷酷に見えたマクベスの妻も避けることは出来ずに狂気の内に死んでいきます.
しかも,彼の行動はギリシア神話で運命を司るモイライを表しているといえる3人の魔女たちに導かれてのもの.彼女たちの定めた運命には神々の長ゼウスすら逆らうことはできません,まして一介の人間であるマクベスにどうすることが出来たでしょうか...

四大悲劇のうちの1つに数えられる本作ですが,本作は若干自業自得感があります.しかし,このように彼の行動が避けられない運命の定めとすればやはりこれは悲劇なのでしょう.

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