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埋み火(The Actual : Saul Bellow 1997)

埋み火埋み火
(1998/07)
ソール ベロウ

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この“埋み火”は何とも評価が難しいです.人間の内面を少しの皮肉を混めて描いている点ではソール・ベロー(1915-2005)らしいと言えばらしいのですが...82歳になって描いた初恋物語ということもあり,何とも言えない違和感が.

あらすじ
初老を迎えた裕福な男ハリーが,初恋の女性エイミと再会します.彼女は昔,ハリーと別れた後,紆余曲折を経て彼の親友ジェイと結婚.その結婚生活の間にジェイは洒落で彼女の父親が入るべき墓地を買い取ります.その後二人は離婚,ジェイは予想外の病気で早くして亡くなり,結果,彼はエイミの母親の隣の墓に入ってしまいます.父の死が間近に迫り,エイミはジェイの墓を掘り起こして別の場所へ移す手続きをします.そして,ハリーと二人でジェイを墓から掘り出す...



設定からして彼の皮肉が効いてますね.話はこの大筋に若干名に名脇役がスパイスを加えながら進んでいきます.その話の進め方,脇役の個性の引き立ち方は流石です.ただ,恋愛小説として読もうとしても基本的に感情の盛り上がりはありません.主人公が感情を表に出さない性格だということもありますが...

ゴールズワージーから情景の美しさを抜いて,(皮肉な)心理表現を大量に加えた様な感じですかね.

大人の恋愛というのはこういう物なのかも知れませんね.

基本的にはソール・ベローの最初の作品として読むなら別の物の方が良いと思います.
ただ,現在簡単に手に入るのは“犠牲者”くらいしか無いようですが...

Evaluation
Interest: ★★★☆☆
Culture: ★★☆☆☆
Readability: ★★☆☆☆
Reread: ★★☆☆☆

Total: ★★☆☆☆

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