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恐るべき子供たち(Les Enfants Terribles : Jean Cocteau 1929)

恐るべき子供たち (岩波文庫)恐るべき子供たち (岩波文庫)
(1957/01)
コクトー

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このジャン・コクトー(1889-1963)の“恐るべき子供たち”も所謂“読んではいけない”本の一冊ですね.
コクトーは偉大な芸術家だったとは思いますが,やはりアヘン中毒の療養中に一気に書き上げたというこの作品は歪んでいます.だからこそ魅力的なのでしょうけど...

社会に全く適合できず,自分たちの空間の中だけで生きる姉弟のエリザベートとポール.彼らはそこで空想の世界を繰り広げます.そして二人に惹かれる少年ジェラールも徐々に彼らと同化していく.そこにエリザベートがアガートという少女を連れ込んだことから,少しずつ歯車が狂い始める...

正直,私には最初からついていけない所が...
ポールがずっと心の中で惹かれ続けるダルジュロスという人物がいます....何故“男”??
そして,ジェラールも何故それに嫉妬する??
...
そういえばコクトーは同性愛者でしたね...
別に偏見はありませんが,どうしても共感はしづらいですね.

そして,その後に続く,愛と嫉妬,空想と妄想,生と死の世界.
大人になりきれなかった2人の純粋がゆえに残酷な愛.忘れてしまってはいるが,きっと誰もが通ってきた道なのかもしれませんね.でも,人は他者との交流の中で成長していかなければならないのです.

最後のシーンなどはまさに薬物中毒の脳内妄想と言う感じ.
彼にしか書けない作品だとは思いますが,やはり気が滅入ってしまいました.

この系統が好きな人以外はやはり“読んではいけない”と思います.

Evaluation
Interest: ★★★☆☆
Culture: ★★★☆☆
Readability: ★★★☆☆
Reread: ★★☆☆☆

Total: ★★★☆☆

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