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白痴(The Idiot : Fyodor Mikhaylovich Dostoyevsky 1869)

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ドストエフスキー(1821-1881)の代表作の1つ“白痴”.ヒトとしての必読度で言えば,“カラマーゾフの兄弟”と“罪と罰”よりはごく僅かに劣るかもしれませんが,それは比較する2作があまりにも偉大すぎるから.電車の中で少年ジャ○プを読む時間があれば,一度は読むべき作品.

あらすじ...
神経疾患(てんかん?)の転地療養からロシアへと帰ってきたムイシュキン公爵.以前は“白痴”であった彼は,純粋なまま成人となっていた.帰りの汽車の中で危険な男ロゴージンと出会う.彼はナスターシャという美女と何としてでも結婚するつもりだという.ペテルブルグについて公爵はロゴージンと別れ,遠縁に当たるエパンチン将軍夫人を訪れる.そこで,もう1人の美女アグラーヤと出会ったことから,2組の男女の運命が絡み合っていく...

あとは,読んでください.J.オースティンあたりにこの題材で書かせれば,凄いソープオペラが出来上がることでしょう(それはそれで面白いとおもいますが).しかし,そこはドストエフスキー.主人公のムイシュキン公爵に“完全に美しい人間”というキャラクターを与えることで,一気に作品を深遠なものにしていきます.この世間知らずな青年に関わった人間は,肯定的にせよ否定的にせよ彼に影響を受けます.しかし,キリストの出現が殉教者を生んだように,現代社会に突如現れた“無垢なる人”も悲劇を招いて行くのです...

更に,“カラマーゾフ”などと比較するとこの話は読みやすい.公爵とロゴージン,ナスターシャとアグラーヤという見事な対比に惹きこまれていきます.また,死刑宣告をされたことのある作者自身の体験に基づいて描かれた“死を決定された人間”イポリートなど,脇役も魅力的.

ボリュームは結構ありますが,長期休暇を利用して是非読んでほしい作品.


Evaluation
Interest: ★★★★☆
Culture: ★★★★★
Readability: ★★★☆☆
Reread: ★★★★☆

Total: ★★★★☆

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