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モレルの発明(La invención de Morel : Adolfo Bioy Casares 1940)

モレルの発明 (フィクションの楽しみ)モレルの発明 (フィクションの楽しみ)
(2008/10)
アドルフォ ビオイ=カサーレス

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アルゼンチンを代表する作家アドルフォ・ビオイ=カサーレス(1914-1999)の代表作“モレルの発明”.ラテンアメリカ文学の最高傑作の一つとする人も多い作品です.

あらすじ
無実の罪で追われる逃亡者の“私”は,疫病が蔓延り,誰も近づかないといわれる孤島へ渡る.そんなある日,無人のはずの島に数人の男女が突然現れる.彼らに見つからないように隠れながらも,“私”はそのうちの一人の美しい女性に心を奪われていく...

ボルヘスによる序文の通り,筋の通った非常に読みやすい小説です.かといって,薄っぺらいかというとそうでもありません.南米の幻想小説らしく,ルルフォの“ペドロ・パラモ”のように,生と死,正常と狂気,永遠と一瞬が入り混じり混沌としています.また,“私”が何故追われているのかなどの,細かい設定は全く説明されません.その辺はややカフカ的でしょうか.ただし,この作品では一応スッキリと結末に向けて話をすすめてくれるので,読み終わった後味は比較的良いです.

反覆される人生を見るのに慣れると,逆に,自分の人生は手がつけられぬほど偶然だらけだという気になる... 
 ...一瞬一瞬がかけがえのないものであり,かつ他の一瞬と違う.しかも,ぼんやりとして意味もなく過ごしてしまう時間の,何と多いことか...



好き嫌いは分れそうな作品ですが,マルケスなどの作品に抵抗が無ければ楽しめると思います.

Evaluation
Interest: ★★★★☆
Culture: ★★★☆☆
Readability: ★★★★★
Reread: ★★★☆☆

Total: ★★★★☆

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