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ガートルードとクローディアス (Gertrude and Claudius ; John Hoyer Updike 2000)

ガートルードとクローディアスガートルードとクローディアス
(2002/05)
ジョン・アップダイク、河合 祥一郎 他

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この"ガートルードとクローディアス"は,名前だけでもお気づきの方も多いと思いますが,シェイクスピアの"ハムレット"の"spin-off"作品です.作者は"Rabbit"4部作で知られるアメリカ文学の巨匠ジョン・アップダイク(1932-2009).ノーベル賞こそ獲れなかったですが,晩年まで精力的に書き続けた素晴らしい作家ですね.

今回はあらすじは省きます.
主役はハムレットの母ガートルード.彼女の幼少期から先代王との結婚.その弟クローディアスとの許されぬ関係を描いた作品で,この話のあとに本家"ハムレット"が続くという仕組みになっています.

ただの悪役であったクローディアスや,"弱きもの"ガートルードに深い人間性を与えています.ハムレットがやや精神を病んだ変人風に描かれているのも,この2人の関係に上手く同情の余地を与えています.
結婚相手を自分で選ぶことができず男たちの中で流されて生きてきた女と,尊大な兄の陰に隠れ愛する女と結ばれることすら許されなかった男."ハムレット"の背景となった兄弟殺しという罪が冒されるまでの経緯が非常に繊細に描かれています.
この作品は3部構成になっており,それぞれの部で登場人物の呼び名が変化します.それも時代の流れを上手く表現できていて,さすがの一言.

シェイクスピア好きなら,一度は読む価値のある作品です.


Evaluation
Interest: ★★★★★
Culture: ★★★★☆
Readability: ★★★★★
Reread: ★★★★☆

Total: ★★★★☆

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